徳島大学では脳卒中患者を24時間いつでも脳卒中センターにて受け入れており、 その数は年々増加し年間約300人にまで達しようとしております。 脳卒中には血管が詰まって起こる脳梗塞と、血管が破れて起こる脳出血があります。 かつて日本は欧米に比較して脳出血が非常に多かったのですが、 原因となる塩分の多い食生活の改善や高血圧症の治療の進歩にてここ20年でその傾向は大きく変化しました。 むしろ最近では欧米型の食生活に近づき脳梗塞の割合が増加し脳卒中全体の約80%を占めるようになりました。 そんな折、2005年10月より新たな超急性期脳梗塞に対する治療薬として、 rt−PA(プラスミノゲン・アクティベータ:ティーピーエーと呼ばれています)が認可され当院では当初から積極的に使用しております。 rt−PAは血栓溶解薬で、詰まってしまった脳血管を再開通させる目的に点滴で投与されます。 適応基準を満たし使用できれば発症前同様の日常生活を送ることができる患者が増える画期的な治療法であります。 しかしながらこの薬が投与できるタイミングは、発症(脳梗塞の症状出現時点)から3時間以内だけであり、 より早い治療の実施のために私たちは専門チームを構成して努力しております。 今後さらなる適応患者様の拡大の為に地域住民の皆様に脳卒中をより知ってもらい、 「脳卒中」と疑ったら迷わず救急車を呼んで頂きたいと脳神経外科一同願っております。
MRI 治療前(←;閉塞血管)
治療後(←;再開通血管)
![脳梗塞に対する新たな治療[tPA]](images/title/h2_tpa.png)