徳島大学 脳神経外科 永廣 信治
脳卒中は、発症してすぐに的確な診断と適切な治療を行うことが重要です。 治療が遅れると手遅れになり重い後遺症を残すことになります。 歴代首相の佐藤栄作、田中角栄、小渕恵三さん達だけでなく、野球の長嶋茂雄さんや サッカーの元全日本監督オシムさんなども脳卒中に罹患し、昔も今も多い病気です。 最近は、診断と治療が飛躍的に進歩してきました。
徳島大学病院では、脳卒中急性期医療を推進するために1999年から全国に先駆けて 脳卒中ケアユニット・脳卒中センターを開設し、脳卒中救急患者を24時間 絶対断らない方針で診療しています。大学病院が率先して、脳卒中救急を行うことにより、 地域の脳卒中医療推進にも好影響を与えていると思います。
当施設の特徴点は、以下にまとめられます。
- 診療体制:脳神経外科や神経内科、救急集中治療部、放射線科などの医師を中心に、 看護部や放射線部・リハビリテーション部など各診療部門スタッフが協力して、 24時間体制で脳卒中の診断・治療にあたっています。
- 脳卒中診断機器として、全国に先駆けて最新の3TMRIを使用し、 24時間体制で検査を行い迅速かつ的確な脳梗塞診断を行っています。
- 脳梗塞急性期治療:発症から3時間以内の脳梗塞例では、最近治療が認められた血栓溶解剤(t−PA)を 迅速に注射する体制を確立し、詰まった血栓を溶かし劇的に症状が良くなる方もおられます。
- くも膜下出血では、原因の破裂脳動脈瘤に対し、開頭による手術(クリッピング)チームと 血管の中からカテーテルで動脈瘤を詰める(コイル塞栓術)チームを両方持っていますので、 動脈瘤に応じて適応を判断し適切な治療を行っています。
- 症例数:開設以来、緊急入院した急性期脳卒中患者は1500名を越え、年々増加しています。
- 地域連携強化:地域の回復期リハビリテーション施設と連携しています。 少しでも、脳卒中の症状(手足のまひやしびれ、言語障害、意識障害、突然の激しい頭痛・嘔吐など) が起こったら、救急車を要請して下さい。
